ICLという視力矯正手術において、少ないといわれていた再手術を受けた経験談と手術を行うにあたっての対策について書いております。
なぜ、この記事を書くのか
私は、ICLという視力矯正手術をすることによって、体調不良や睡眠障害などを起こしました。
とても苦しい経験をしたので、同じように苦しい経験をする人が少なくなればと思い記載します。
ICL手術は、コンタクトやメガネの煩わしさなどの問題を解決してくれますが、私のように新たな問題の引き金となることがあります。
コンタクトやメガネを使用することで、生活に問題なく過ごせる方は、ICLの手術をオススメできません。
また、ICL手術をすることで、コンタクトをつける時間がなくなり、時短になると言われております。
実際は、病院への移動時間、検診や手術の時間、ダウンタイムを考慮すると微妙ですし、私のように体調を崩すと時間やお金、体力(健康)などにも大きく影響する可能性もあります。
ICL手術による体調不良の初期症状
私に体調不良の症状が出始めたのは、手術をしてから2週間後になります。
手術後に体調を崩す人、崩さない人がおります。体調を崩す場合、症状が出るまでの期間や症状は個人によって、異なりますので、この記事はあくまで私の体験談としてお読みください。
手術を行って2週間後から、普段の生活の中で、徐々に目に力が勝手に入る状態になっていきました。この力の入り具合が徐々に強くなり、目の疲れを感じ始めました。
仕事柄、1日に8時間くらいパソコンに向き合っており、パソコンを見ている時に、目の疲労は顕著に出ました。
この時期は、家に帰ってからスマホやテレビを見る気力が起きない状態でした。
数日か経つと、疲労に加え、目にピキーッという疲れを感じることがありました(私の感じ方なので、個人差があります)。
ここまでは、私の初期の症状になります。
ちなみに、手術を行ってもらった病院以外で診察してもらったところ、完全矯正という矯正可能なところまで矯正している状態であり、過矯正ではありませんでした。
術後3週間後のリアルな症状
手術を行ってから3週間のタイミングで、症状がさらに強くなりました。
どのような症状が出たかを箇条書きで示します。
動悸が起きる
常に目が疲れた状態
強い肩凝り
こめかみ当たりに頭痛(ヘッドホンをしている感じ)
涙袋が痙攣
テレビを見ると目が痛い
睡眠障害(2時間に1回目が覚める)
発熱
私は、上記の症状が出たタイミングが連休のタイミングだったので、仕事に支障を出すことがなかったのですが、人生で一番キツイ時期でした。
インフルエンザで40℃近い高熱が出た時があったのですが、同じくらいのキツさがかなり数日続きました。
強い症状が出てから、応急処置として100均で老眼鏡(+1.0)を購入してかけていました。
老眼鏡をすることで、症状は少し和らぎました。
病院に診察を受けに行き、度数が強くなったことによる目の疲労による症状と診断され、日常生活に支障が出ていたので、先生に相談の上、再手術が決まりました。
再手術に踏み切った理由
普段の生活に支障が出てくるレベルだったため、レンズ交換or抜去を必ずしなければいけない状態だったのが理由の1つになります。
病院で先生に相談したところ、レンズ交換を追加料金なしで可能ということだったので、交換に踏み切ることができました。
※度数変更のレンズ交換は、追加料金になることもありますので、各病院へ確認してください。
抜去することを考えましたが、手術をしてから2週間は何の不自由もない快適な生活でしたので、レンズ交換をすることで得られることを考えて、再手術を受けることを決めました。
再手術後の経過
元々、使っていたコンタクトレンズの度数が弱かったため、度数を下げたレンズへの交換再手術を行いましたが、頭痛が少々残っております。
先生が言うには、手術後に様々な症状が出ることがあり、慣れるまで1~3ヶ月かかるため、許容範囲と言われました。
起きた直後は、快適ですが、夕方頃になると、頭痛が出てきます。(人によっては、症状の内容は異なるそうです。人間の体って難しいですね。)
仕事柄、パソコンを常に使っているので、目に疲れが溜まりやすいため、パソコンを使わない方や、使う時間が少ない方は、パソコンを使っている方よりは、症状が出る可能性は少ないと思われます。
私のようにICLの手術によって、苦しい経験を避けられるかもしれない可能性を高めるための対応策を続きに記載しております。
ICL手術を受けたことによる反省
コンタクトの度数を弱めで使っていた認識がなかったので、レンズの度数を決めるときに、度数を上げたことが、今回の体調不良に繋がってしまったと反省しております。
体調が崩れてから、目のことを色々調べたのですが、毛様体筋というピントを合わせる筋肉があり、遠くを見る時に緩み、近くを見る時に張るため、目は近くを見るより、遠くを見る方がリラックスでき、近くを見る方が疲れやすいということを知れました。
歳を重ねることで、老眼の症状も出てくるので、度数を少し弱めに設定すれば、体調を崩すこともなく、老眼の症状も遅くすることができたかもしれないので、手術を受ける前に知りたかったです。
人によって目の構造が異なっていたりと、ICLの手術を行っても視力があまり回復せず0.7までしか上がらなかったという人もいるとのことなので、度数の判断は非常に難しいです。
信頼できる病院の先生によく相談することが成功の可能性を高めることに繋がりそうです。
もう一度手術をするなら、どうするか
今回は、手術前に勉強不足だったことと、度数をいきなり上げたことにより体調を崩していたので、コンタクトによるシミュレーションを行ってから度数を決めようと思います。
1度目の手術を終えて、入れ替えるコンタクトの度数を決める際に、コンタクトによるシミュレーションを10日間ほどしていたので、方法として間違いなさそうです。
コンタクトの度数を上げてシミュレーションし、体調が崩さないことを確認してから、ICLのレンズの度数を決めれば、体調を崩すこともなく、再手術をすることもなかったと思われます。
このコンタクトによる度数シミュレーションをネットで調べたときに見つけられなかったので、私の経験談として残したいと思います。
仮に、コンタクトのシミュレーションをしない場合、今使っている度数に合わせてお願いすることで、度数による体調不良は防ぐことができたかもしれません。
私の場合、手術後3週間くらいで体調が悪化したため、目の疲労が蓄積されてから症状が出たため、1ヶ月ほどシミュレーションをすれば、良いかなと思われます。
慎重に行きたい場合は、2ヶ月シミュレーションをした方が良いかもしれません。
これから受ける方へ経験者としてのアドバイス
コンタクトやメガネの鬱陶しさで手術を早まらず、一生を左右する物になるので、しっかりリスクなどの情報を調べ、手術を決断するようにしてください。
私のように苦しむ経験をする方が1人でも減ることを願っております。
ICLをすることで、メガネやコンタクトの鬱陶しさがなくなりますし、花粉アレルギーなどによる目のトラブルも減り、快適に過ごすことができます。
しかし、コンタクトやメガネを使うことで、問題なく生活できる方は、ICL手術を受けないことを勧めます。ICL手術では、目にメスを入れるので、目へのダメージは避けられず、感染症や炎症などの大きなリスクも存在するからです。
また、角膜内皮細胞という細胞が目にあるのですが、メスを入れることで減少してしまいます。この角膜内皮細胞は、時間の経過で増加することもなく、回復することもないため、元に戻すことはできません。
この角膜内皮細胞減少することにより、視力低下や痛みが出るなどの症状がありますので、非常に大事な細胞となります。
ICLはレンズを抜くこともできる可逆性があるといわれておりますが、細かいところを見てみると角膜内皮細胞が減るといった不可逆性なところもあります。
それでも検討される方は、自身でしっかり納得するまで調べて、メリットとデメリットを比較して、最後は、自己責任で決断をしてください。
しつこいくらいに言わせてもらいますが、目はとても大事ですので、ICL手術をすることで時短になるなどのメリットだけに着目しての軽率な決断はしないようにしてください。